麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン) - 東京ビジネスクリニック グランスタ丸の内 - 東京駅 外国語対応
麻しん(はしか)Measles
麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって起こる病気です。その感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいるだけで(空気)感染することがあります。ワクチン接種を受けていない人は、海外旅行の際にかかる可能性が高いです。
どうやってうつる
ウイルスに感染したヒトに直接さわったり、そのヒトの吐いた息や咳に含まれる唾液などからうつります。
症状
感染して10~12日の症状のない期間があった後、高熱、咳、鼻水が数日間持続し、口の中に小さな(約1mm)白い発疹ができます。熱は一度下がりますが、再び上昇し、その後体中に赤い発疹ができます。別の病気に同時にかからなければ、7~10日後に回復します。
治療
特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療がなされます。中耳炎や肺炎などの別の病気に同時にかかってしまった場合には、抗菌剤を投与する必要があります。先進国においては、滅多に死亡することはありませんが、まれに脳炎や肺炎で死亡することがあります。
予防
予防接種が有効です。予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。予防接種を受けたことがなく、麻しんにかかったこともない場合には、ワクチン接種を受けることをお勧めします。
危険のある地域
世界中でうつる危険性があります。
風しん Rubella
風疹は、風疹ウイルスにうつることによってかかる病気で、人から人へうつります。
どうやってうつる
患者に触ったり、患者の咳やくしゃみなどによって飛び散ったウイルスを直接吸いこんだりすることによってうつります。妊娠中に女性がうつると、胎児にもうつります。
症状
12~23日の症状のない期間のあと、発熱し、体中に発疹があらわれ、耳の後ろや首にあるリンパ節が腫れます。妊婦がうつった場合には、妊娠週数によっては胎児に先天異常がおこる場合があります。
治療
症状を軽くするための治療を行います。
予防
ワクチンが有効です。
危険のある地域
世界中で発生しています。
参考:厚生労働省 渡航情報FORTH
予防接種
麻しんワクチン、風しんワクチンを混合した、麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の接種が推奨されています。
現在は小児期の定期予防接種で2回接種が行われています(1歳になったら1回、小学校入学前の1年間にもう1回)。
麻しんと風しんにかかったことがない方で、予防接種を受けたことがない方や1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかがわからない方にワクチン接種が推奨されます。
特に海外へ渡航される方、妊娠を希望している夫婦には強く推奨されています。
また麻しん患者と接した後の接種の場合、仮に発症しても症状が軽く抑えられることが報告されています。
成人であれば、上記の2回の接種により、10-20年間の抗体持続効果が得られます。